(5)噛み合わせ治療
@歯ぎしり
元々噛み合わせが悪かったり、噛み合わせのことを無視した人工物が入ると、咬筋や表情筋、咀嚼筋群、首の筋肉などを使って、身体は歯をこすり合わせて問題のある個所を削り取り、噛み合わせを整えようとします。その行為を歯ぎしりと言います。
ということは、噛み合わせによって起こる歯ぎしり、肩こりや首の凝りというのは、筋肉がバランスを取ろうとして、一生懸命頑張った結果なんですね。つまり、筋肉が強く働くと血行不良を起こすので、顔色が悪かくなったり、肩や首がこるのです。
全体の噛み合わせが整うと、すべての筋肉が緩むため血行が良くなり、したがって顔色も艶も良くなり、表情が明るくなるだけでなく、健康的な肌になります。また、目がパッチリ開いて目が良く見えるようになったという話を患者様が良くしてくれます。表情筋だけでなく眼輪筋も緩むからですね。
歯を綺麗にするばかりでなく、噛み合わせもきちんと整えることで、人間本来の持つ美しさを引き出せるのです。
A知覚過敏
噛み合わせによる知覚過敏があることをご存知ですか?
症状は冷たいものでしみる、温かいものでしみる、甘いものでしみる、などです。
あれっ。これって虫歯の症状に似ていませんか。
そうなんです。実は噛み合わせによる知覚過敏って、虫歯の症状に似ているのです。
実際のところ、しみている歯に噛み合わせの調整以外の歯科的な処置を施しても、噛み合わせが原因の場合、良くなることは難しいです。
噛み合わせの調整とは問題となる個所を特定し、その部分だけを非常にわずか(数〜数百ミクロン)な、しかも必要最低限の量だけ削って調整する方法です。一般的に歯科医院で用いられている知覚過敏用の対処では良くならないのが、この方法だと、その場で8割の方が良くなります。その場で良くなるというのがミソなんです。
ただし、問題となる個所の特定の仕方が神技とでもいうべきものであって、実は私はラッキーなことに噛み合わせの大家から多くのことを学んできたお陰で、無駄な削りをしなくて済んでいます。
一般的に用いられている知覚過敏対策が功を奏しないと、あとは神経を取る処置が一般的になります。
噛み合わせの調整によって、多くの歯の神経を取らずに済んでまいりました。
出来るだけ神経は残した方がいいのは当たり前ですから、
多くの歯の命を噛み合わせ治療は救うわけです。
B噛み合わせの問題が全身の症状や問題を引き起こすことがあります
以下に示したのは、その一例です。
口腔関係への影響 ⇒ 知覚過敏、むし歯、歯周病、歯ぎしり、口臭、顎関節症、口呼吸、
睡眠時無呼吸症候群、咀嚼不全
脳への影響 ⇒ 記憶力減退、認知症
胃腸系への影響 ⇒ 消化不良、下痢、便秘、胃腸障害
自律神経への影響 ⇒ 手足のしびれやむくみ、高血圧、不整脈、自律神経失調症
筋肉・骨への影響 ⇒ 頭痛、肩こり、首の凝り、腰痛、ひざ痛、ヘルニア、口や顔のゆがみ
※頭痛って、こめかみから側頭骨に付着している咬筋の筋肉痛であることが多いんです。
婦人科への影響 ⇒ 子宮後屈、生理不順、更年期障害
心への影響 ⇒ ストレス過多
C噛み合わせをしっかりしておくことはかぶせ物、詰め物の寿命を延ばします。
D噛み合わせをしっかりしておくことは歯の寿命を延ばします。
(1)虫歯・知覚過敏について
(2)歯周病について
(3)インプラントについて
(4)審美歯科
(5)噛み合わせ治療
(6)入れ歯
(7)ホリスティック医療(全人的医療)
(8)ブリッジ、入れ歯、インプラントの比較